レコメンデーションに使われる技術の多くは協調フィルタリングをベースにしているといわれていますが、実はこの「協調フィルタリング(Collaborative filtering)]という言葉は日本で大変誤解されていると思います。
もともと協調フィルタリングとは、同じような(つまり協調する)パターンをフィルターするためにいろいろな"テクニック"を使って行うプロセスということであって、テクニックは多様を極めるわけですが、この技術に対する認識としては、せいぜい人ベースとアイテムベースの協調フィルタリングあって・・・というぐらいではないかと思います。
協調フィルタリングのテクニックの中には、ベイジアンも含まれますし、クラスタリングメソッドとか、マルコフ決定プロセスとかいろいろとあるわけですが、ややもすると日本のレコメンデーション企業の中には、自分たちの技術は「いわゆる」「協調フィルタリング」ではなく、「○○です」というようにマーケティングしているところも結構あるかと思います。でも実は結局協調フィルタリングの一種であるということが結構あります。ここではさすがに名前をあげることは憚られますが。。。
正しいレコメンデーションの知識のためにも、「協調フィルタリング」技術というのは、「人工知能」技術というぐらいに幅が広い技術であるということを知っておく必要があると思います。