8月30日付のNY Timesにリターゲティング広告の記事がでたようです。
内容としては、「オンラインの消費者の行動をトラッキング(追跡)することで、消費者がサイトをいったん離れていたとしても最後にみていた商品なりを再度広告としてみせるリターゲティングという手法が広告で注目されており、GoogleやMicrosoftもこのエリアに参入してきている。
消費者の中には常に追跡されているため「気持ち悪い」と思う人もおり、法律で規制すべきかどうかについて、米国政府でも議論がある。しかし、技術的には従来から行われているcookieという手法がベースであり、オンライン上での消費者のすべてをシステムに見張られているというようなものではない。」といったところで、今後リターゲティングのあり方については、ますます議論がヒートアップしそうという感じでした。
この記事について、アマゾンのレコメンデーションの産みの親であるGreg Lindenさんのブログでのコメントがおもしろかったです。
「But, publishers should be careful when working with these new ad startups. A startup has a huge incentive to maximize short-term revenue and little incentive to maximize relevance. For the startup, as long as it brings in more immediate revenue, it is perfectly fine to show annoying ads that freak customers out and drive many away. Publishers need to force the focus to be on the value of the ads to the consumer so their customers are happy, satisfied, and keep coming back.」
「このリターゲティング広告分野でも多くの新興企業(スタートアップ)がでてきているが、その使い方には気をつけねばならない。なぜかというと、彼らは短期間で多くの収益を得ることが目的であり、真の関連性の追及が目的ではないからだ。すぐに彼らの収益につながるのであれば、消費者を遠ざけてしまうことになるうっとおしい広告を見せることも別に彼らは厭わない。広告主は、自らの顧客がハッピーで満足してリピーターになってくれるような広告の価値にもっと注目すべきだ。」
これってレコメンデーションでもまったく同じことがいえます。本当に納得です。