昨日、ハッピーというクリーニング業界で新しいイノベーションを起こしている会社の社長さんに
お話を伺う機会がありました。橋本社長は、「自分たちはクリーニング屋でなく、
ケアメンテサービスの会社なんだ!」とおっしゃってました。
クリーニングに高級な服をだして、服が傷んでしまって取り返しがつかなかった、
クリーニングに出してもしみが取れなかった、という経験がありませんか。
通常の技術だと、クリーニングに服を出すと服が傷んじゃうことが多いそうです。
(高級な服であればあるほどそうだというのは橋本社長談。。)
ハッピーに出すと、どんな高級な服でも本当にきれいになって返ってくるし、
どこに出してもとれなかった黄ばみやシミまでとれて返ってくる。
よい服を長く楽しめるということで、衣服の「ケア」をする仕事だというわけです。
その代わり、通常ワイシャツ150円のところを2000円ぐらいとられるんですが。
この会社は店舗はもたず、宅配とインターネットだけで商売しているそうです。
どんな「しみ」や「黄ばみ」もほぼ修復できる技術を開発したこともさながら、
洗濯を依頼された顧客とその衣服の状況を3000項目に分けて情報項目としてデータベース化
しているというところに興味をひかれました。
例えば、スーツを持ち込んだとする、素材はウール、ボタンは貝、汗じみありから始まって
項目をどんどんつけていくようです。つまりタグづけですね。
そのタグをシステムに照会すると、その衣服に最適なクリーニング方法が
画像でステップバイステップに示されるということらしいのです。
橋本社長が、「肉をよく食べてる人と野菜をよく食べてる人の汗は違うんだ。汗が違うと
クリーニング方法も異なる。だから個別に対応しなければだめなんだ」とおっしゃってました。
クリーニングというと、釜にいれていっしょに洗えばいいんじゃないのと思ってましたが、
こんなところでもITを使ったパーソナル対応をすることでイノベーションをおこしている
そんな会社があるんですね。