昨日の2月14日に、大阪市主催の国際イノベーション会議に出席しました。
キーノートスピーチはシリコンバレーで有名な500 StartupsのファウンダーであるDave McClure氏。その後、ベンチャー経営者2名と500 Startupsの投資担当、Allen Minerさん(Sunbridge)と大阪市のアドバイザーの校條さんでのパネルディスカッション。最後が橋下市長の対談というプログラムでした。
最初のDaveさんのスピーチのメッセージは、「失敗を恐れていてはイノベーションはない。失敗を受け入れてる文化が必要だ」ということだったように思います。
日本では『失敗=恥、沈黙、死』であり、アメリカは『失敗=成長、教育、共有』だというコメントは、なるほどと思わせて印象的でした。日本のベンチャーの成長の足を引っ張っているものの一つが、この失敗に対する文化ともいえるかもしれません。例えば、日本の「ベンチャー投資」において、経営者の「個人保証」を求めるVCが少なからずあると思いますが、これも失敗を許さない文化がベースにあるのは明らかです。
個人保証というのは大変厳しいものです。私も親の事業が民事再生になったときに、個人保証の恐ろしさを知りました。自宅から預金から全てなくなってしまうのです。そんな恐ろしい爆弾をかかえた環境で、本当に新しいイノベーションが多く生まれるものでしょうか。アメリカやどこかでヒットしたアイデアを真似ることはあっても、自らが技術を作り、自らのアイデアでサービスを作り、新しい価値を世の中に作り出して行くことが本当にできるのでしょうか。ビジネスが失敗すれば、個人の存在意義すらなくなってしまう、まさに死んでしまう、そんな社会でなく、何回もチャレンジできる社会のほうが私たちの子供たちにとっても楽しい社会になるのではないかと思います。
もうひとつ、どなたがおっしゃったか忘れましたが印象に残ったのは、
「リーダーの役割とは、だれもやれないということについて旗をふることだ」ということです。
50%の人がOKということはすでにイノベーションではない。イノベーションとは未だ多くの人が見えないところに存在する。そのため、リーダーは、他のみんなができないといっても、それが実現するまで旗を振り続けることだということです。これにはガツンときました。リーダーって本当にストレスフルな仕事なんです。でも、それがやりきれたときに、新しい道が開けるって本当にロマンを感じました。
久しぶりにこのような会議にでましたが、刺激を受けるってよいことですね。
多くの人にもお会いできたので、また機会があれば行こうと思います。
私たちも今後もイノベーションを生み出して行きます!