今朝の日経新聞(9月25日)の第一面囲み記事の「ネット人類未来」に、
「2010年度から総務省がやっている「フューチャースクール推進事業」として
児童生徒に1人1台パソコンを使う実験を全国20校で進めている」
「韓国や欧州の一部はすでに教科書がタブレット端末に移行しており、
遅れは許されない」とありました。
私は日本の教育、とくに児童教育は大転換をしなければ、本当に
どんどんと世界から取り残されていくと思ってます。
そういうように思うようになったのも、子供がインターに行くようになってからです。
それまでは私も日本の教育制度の中で育ったので、このようなことを
あまり考えたことはありませんでした。
たまたま自分の子供がインターナショナル・スクールに行くようになったため
改めて、日本の学校との教え方の差に気づかされるようになりました。
海外の学校は、とくにインターネットやパソコンの活用という面においては、
先に進んでいるのは確かです。
例えば息子の学校の例ですが、1人1台のパソコンについてはすでに小学5年生から
導入されています。今7年生(日本の中学1年生)なのですが、
エッセイもリサーチをインターネットで行ったり
授業でのプレゼンをパワーポイントで作って行ったりしています。
経済活動の授業では、株式市場のシミュレーションゲームを使い、
仮想のお金で株を買いExcelを使って、株価の計算をすることを勉強するそうです。
また生徒たちは一人一人ブログをもっており、それを先生とのコミュニケーションの
場にしているといった具合です。
日経の記事では、さらに、インターネットを使える環境になることで、
子供たちがネットにつながる24億人の知恵を使えるようになる
ということも書いてありました。
それ自体はその通りですばらしいことなのですが、
24億人のもたらすものには、知恵ばかりでなく情報のゴミもあるという
ことを同時に教えることが、教育としては大変重要でないかと思います。
つまり、インターネットにある情報がすべて知識ではないということを学ぶことです。
海外の教育カリキュラムやインターナショナル・スクールの教育が
良いのでそれを導入せよといっているのではありません。
このような先進的な手法を、もっともっと研究して、
よりよい教育を受ける環境をわれわれの次世代に提供することが
いま、国として本当に求められるところだと思っているのです。
企業でも社員教育に力を入れることの重要性は
よくいわれるところです。国単位でも同じことがいます。
未来は子供たちのものであり、より良い人生を子供たちが過ごせるように
環境を作ることこそ、国がフォーカスすべき問題であり、
われわれ親の世代のミッションではないかと思います。
私も将来、そんなミッションを抱えたお仕事に参加できればなと思っています。