アフリカに生息する魚でシクリッドという魚がいるそうです。
日本にも熱帯魚として入って来ています。
この魚は、口内保育といって、自分の卵を口の中に孵化するまで入れて
守るということをしているのですが、
その上前をはねる魚がいることがわかったそうです。
ナマズの種類ですが10cmほどの小さなナマズ(カッコウナマズ:Synodontis multipunctatus)が、
シクリッドが卵を口に入れる瞬間になんと自分の卵をそこに滑り込ませるらしいです。
そうすると、シクリッドの子どもよりもナマズの子どもが先に孵化して、
口内にいるシクリッドの稚魚を全部食べてしまうのです。口から出てくるのは
自分の子どもでなくナマズの子どもなのに、シクリッドの親は、
その子どもたちを自分の子どもだと思って、敵から守って育てるのだそうです。
今日のNHKでやっていたのですが、これを発見したのが長野大学の佐藤哲教授で、
最後に教授が次のようなことをおっしゃったのが印象的でした。
「すさまじい生存競争のなかで、口に子どもを隠して生存競争に勝とうとする
すごいシステムを作ったが、競争に勝つためにそれを上回るシステムが出てきて、
前のシステムを壊していくんです。」
ビジネスの競争社会の中でも全く同じことがおこっていますよね。
やっぱりビジネスって生存競争なんです。これをいつも胆に銘じておくべきだと思ってます。