今日ある人と「プチプラ」の話をしてました。「プチ・プライス」つまりとても単価が安い商品を販売している業態のことをいうようですが、とくにアパレルに多いですよね。私が3000円のドレスなど「安くて驚くよね」といっていたら、「いやいや、そうでもないかもしれませんよ」といわれました。
曰く、
例えば「しまむら」に、40歳のお母さんと20歳の娘が一緒に買い物にいく。40歳のお母さんはバブルを味わった世代(数万円のギフトなどもらっていたとか、ブランド品をもってジュリアナで踊っていたとかですか)なので、3000円のドレスを見ると「やすーい!」といって何枚でも買う(または買いたい気持ちになる)。20歳の娘は、生まれてからこのかた、ずっと不況であり、将来も不安だという環境の中で育って来ているので3000円が驚くほど安いとは思わず、むしろこんなものだと思っている。それでも同じところに買い物には行く。
ということが起こっているわけです。つまり、安さひとつをとっても、安さに対する感覚の違いが存在する。
この心理の違いをマーケッターはどのように理解をして、手を打っていくべきなのでしょうか。
ますます、伝統的なマーケティングのセグメンテーションでは市場を理解できなくなってきているようです。マーケティングは必須ですが、ますます難しい仕事になってきているようです。