英語で、人のことを形容する言葉として、"a piece of work"というのがあります。
100%悪口ではないのですが、手放しで誉めている言葉でもありません。
どちらかというと、皮肉っぽく、や、軽口をたたくような雰囲気で使う場合が多いです。通常、普通の常識や程度を度外視している人のことを指します。
例えば、外食するときに、出されたグラスとかナイフとかフォークを全部きれいにふかないといられない、とかいう人を見て、"He is a piece of work!"といったり、いつまでたっても最新のコピー機の使い方を覚えずに、1枚出すとこを50枚コピーしちゃった上司をみて、"My boss is a piece of work."という感じです。
ところがこの頃、「きみって個性派だ」という感じで、結構誉め言葉で使われることも多いのではないかと思います。友達に対して、「やれやれ、おまえもたいしたやっちゃ」というような感じで使われるって感じです。「のだめかんたびーれ」というクラシック音楽をテーマにした漫画がありましたが、それを読んだ人ならわかると思います。主人公「のだめ」がまさに"piece of work"なのです。
ところで、この頃上場企業の社長さんとたまに会う機会があるのですが、そのたびに、「個性派」の方が成功するのかなって思ったりします。
この世の中、特徴がないと埋もれていくだけなので、私も、Piece of workを目指そうと思った次第です。