ECサイトにおけるレコメンデーションを考えるにあたり、「お菓子」の横に「足用消臭剤」が並んでおすすめされてよいのかと考えてみてほしいのです。
もし、消費者としてリアルな店舗にいったときに、お菓子の横に、いくら売れ筋であるからといって足用の消臭剤がおかれていれば、かなりな違和感を感じるはずでしょう。
また、お店側からしても、リアル店舗であればあるほど、フェイシング(棚にどんな商品をどう置くか)が、売上を左右するということは基本であるため、売上に敏感な店であればあるほど、このようなことは起こり得ないはずです。
それでは、なぜオンラインの店、すなわちECサイトではこれが起こっているのか。
残念ながら、現在レコメンデーションが「あれば良い機能」「ECサイトの標準装備」という機能面でしか見られていないからではないでしょうか。
「商売」という観点から「レコメンデーション」というものは、最適なものを「売る」ための販促活動であり、「売れる」確率が高くなる手法であり、また、そこから得られた「こうすれば売れる」というナレッジは、次の販促に活かすべきものであるはずです。
消費者であれば、「お菓子」の横に平気で「足用消臭剤」をおすすめするお店で買い物はしたくないはず。
これを忘れるべきではありません。