このところ、面接のためいろいろな人に会う機会が増えました。
その人の人生がかかっていることと、当社の運命もかかっているので、大変真剣に面接しますが、短い面接でそうそうその人のことがわかるとはやはり思えません。
たまに、本当にその人を採用してよいのかどうかを決めかねるときがあります。お互いに人間なので、その人の善し悪しなんて、本当には判断できませんよね。でも商売なので、敢えて判断しなければならに局面もあるわけです。
そのときに避けたいのが、「えいやっ」という判断の仕方です。
「ティッピングポイント」をかいた著者が書いた本だと確か思うのですが、瞬間の意思決定は実は脳の化学反応によるというような本を読んだ覚えがあります。つまり、「えいやっ」という決め方は決して論理的でなく、そのときに脳内のイエスまたはノーの二つの方向指す針が、ある化学的反応で、どちらかを瞬間的に指したかにすぎないのだということです。
やっぱり、自分に対して納得できる理由を積み上げて最終の意思決定はしたいものですが、人生そう論理的なことが全てでもないのでしょうかね。「ゆらぎ」があること自身が、人間の本質かも。