本日の日経新聞「私の履歴書」コトラー先生の執筆内容で、「古典は教養の宝庫だ」というくだりがあり、そうなんだとようやく腑に落ちました。
古典やすぐれた芸術に触れる「教養」は何のために大切かという問いに対する答えを初めて見ました。教養は、思索力をもたらし、ものごとをいろいろな方面から見る批判的思考能力を身につけるということなのだというところです。
これまでも、「教養」を身につけることが大事だということは、小さいときから親に教養を身につけることが大切だという言葉だけを聞かされて育ったので、そう思ってきましたが、じゃあなぜ大切かということを他人に説明できるレベルでまで、自分の中で理解できていなかったので、今日の私の履歴書を読んで、本当に目から鱗が落ちるとはこのことかと思いました。
コトラー先生が「今日の学生が企業やイノベーション、技術に興味はあっても優れた思想にあまり関心がないように見えるのは残念だ」とおっしゃっているとおり、確かに教養は、あまり現代のビジネス社会では重視されていないような気がします。それよりも経営技術論が先行していて、みんな技能だけを得ようとしている。やはり、今後起業を考えている人はとくに、教養も身につけようというのは、コトラー先生からの素晴らしいアドバイスだと思うわけです。