FBを見ていたら、職場に責任感など感じるな。あなたがいなくても仕事は回るというイケダハヤト氏のブログエントリーが紹介されていました。
主旨は自分が欠けたら仕事が回らないとか考えているのは、結局仕事に自己の存在意義や癒しを見いだそうとしすぎているからだ、そんなことはないのだから、もっと俯瞰してものごとを考えよということかなと思いました。
その中で、”「自分が欠けたら仕事が回らなくなる」のなら、それはあなたの努力不足なのではなく、経営者のリソース配分が狂っているだけの話ですから。なんで自分のせいにするんですか。それは経営者と、会社の仕組みが悪いんですよ。”という部分があったのですが、そこで、「しくみ」ということについてちょっと一考。
会社はよく、10名、30名、50名、100名の壁があり、10名を超える組織を作れたら次は30名までは結構簡単に行き、30名で組織が回る状態を作れれば次は50名までは簡単に行くといいます。まさに10名から30名ぐらいというのは、スタートアップで集団の中の個人プレーの力で大きくしてきたベンチャーが、次に会社組織としてチームの力を使ってさらに大きくなれるかどうかという大変大事な段階にあたります。
個人の力の寄せ集めである集団からチームの力が発揮できる組織になるために、唯一無二といってぐらい大事なのが、「しくみ」でしょう。この「しくみ」さえあれば、上司がおらずとも仕事が回る、あなたが欠けても仕事が回るという状態になるのです。ただ、この「しくみ」がなければ、あなたがいないと仕事が回らず、いつまでたっても仕事がなくならないというか、仕事が増える一方ということになるのです。
経営者が会社を大きくしようと思えば、「しくみ」を会社に導入するのは必須です。ただ、いろいろな業種といろいろな規模の会社を見てきましたが、「しくみ」の導入と定着は、全社員、とくに幹部層が「しくみ」の重要性を理解し、自らが組織内のエバンジェリストとなって、普及につとめられるかどうかが肝要です。よく、上司としての一番大切な仕事の一つは部下の教育であり、自分がいなくても自分にとって変われるぐらいに部下が育っており、業務が同じ質にて推進できる状態を作ることだといわれます。これも、業務目標達成ができる「しくみ」があってこそ可能になることです。
誰がいつ抜けても『仕事の質が落ちずに』回る仕組みができていること、これが強い会社の条件だと思います。