AIJ投資顧問の企業年金資金消失問題がニュース紙面をにぎわせていますが、日経紙面にも
AIJが運用資金から利益を上げた場合に成果報酬で報酬を受け取っていた、
ただし、実はその利益は実はなかったということが書かれています。
成果報酬とは、価値を生んだ部分からの対価をいただくモデルですからこれは本当にありえないことです。
弊社のレコメンドサービス「アイジェント・レコメンダー』は
ASPサービスとして2003年に開始した当時から、
パフォーマンスベース、つまり成果報酬型のサービスとして提供しています。
(ちなみに、経済産業省の情報システムのパフォーマンスベース契約に関する調査研究報告書にも、
成功例として取材されました。)
常々、弊社CEOのトーマス・フォーリーは「悪いレコメンドであればやらないほうがいい」
といっており、会社のミッションとしても「カスタマー・ファースト」、
つまり顧客の価値をあげることを第一優先に考えようと皆で努力しているのですが、
成果報酬型のビジネスモデルというのはその表れの一つです。
レコメンドサービスにおける成果報酬とはおすすめされた商品がクリックされて
購買に至ったときに、その商品の価格に対するコミッションを頂くということを意味します。
つまり、弊社のサービスが、お客様のビジネスに売上という形の価値を創りだしたときにだけ
我々は料金をいただいているのですが、このときに、非常に気を配っているのが、
「トラッキングの正確さ」です。
トラッキングとは、ウェブサイト上での顧客の動きを追っていくことを意味します。
正しくトラッキングをしなければ、本当におすすめ商品がどれだけ買われたかということを
把握することができません。私たちのサービスによる売上でない部分から成果報酬を
いただく訳には行きませんので、成果報酬対象になる部分を最終的にはお客様に
承認していただくなど、念には念を入れています。
ところが、実はこのトラッキングというのは、厄介な部分であります。
ウェブサイト上のどの行動をどのように理解するかによって
同じウェブサイトの数値でも全く違うトラッキング結果がでてしまうことがあります。
また、システム的に「エラー」が起こりやすい部分でもあります。
レコメンドサービスを使う場合、成果報酬タイプの場合はもちろんのこと、
その他の料金体系であっても、サービスの効果をしっかりと把握するためには、
そのサービスがどのようなトラッキングをしており、結果数値はどのような定義を
もって数値表現をしているのかを確認する必要があります。
現在、レコメンドの成果数値としては統一された基準がありません。
同じ言葉を使っていても、実は全く異なることを意味していることがあることを
サービスをご利用される側はよく理解しておくことが必要だと思います。