レコメンドを商売にしておりますので、統計学とは切っても切れない縁の
はずですが、私はもともと文系ですし技術畑とも違いますのでこれまで、統計学の「と」を見たことがあるというレベルの人間でした。
正規確率分布や標準偏差とか、言葉は知っていますがそれ以上は
頭が痛くなるというレベルです。つまり、どちらかというと敬遠の傾向。。
ところが、ある統計学の本を見つけて以来、統計学に大変親しみと
興味がわきました。
『統計学を拓いた異才たち』(デイヴィッド・サルツブルグ、日経ビジネス人文庫)
という本なのですが、
20世紀に入り、どのように統計学が科学の分野として成り立ってきたかということが様々なエピソードを交えて説明されています。
たとえば、ダーウィンの適者生存をにおいてダーウィン自身は適者生存によって新種が発生することを
証明できなかったが、ピアソンが他の2人と統計学をもって証明しようとしたというエピソードなど、
これまで統計学を考える上で、ダーウィンと統計学はまったく結びつかないものでしたのでとってもおもしろく読みました。
エクセルの関数で見たことのあったピアソンだとかポワソンだとかいう文字が、
ようやく生身の人間として理解することができました。
「分析」という言葉がはやっています。SEOのための分析やレコメンドを含めた
ECサイトからでる数字の分析、ログ解析という名のログの分析。多くの数字をどのように
見ていくべきか、数字の理解とはどのようなことなのかをを考える上でのとってもよい参考書としてもおすすめです!