『子どもの心のコーチング』(菅原裕子著/PHP文庫)は、大変ためになる本でした。
副題として、「一人で考え一人でできる子の育て方」というのがついています。
一番ショックだったのは、何か子どもが上手にできたときに、「すごい!」と
褒めることは決してよくないということです。これをやりすぎることによって
親(または誰か)の承認(approval)をもらう、認められないと不安な大人に
なるということでした。この章は、「ほめ言葉は子どもを支配する」ですが
そういえば、結構高学歴の人に多いですよね。とにかく褒められないと
不安という人が。
じゃあ、どうしたらよいか。
まずは、子どもに「何をすべきか」ということ押し付けるのではなく
子どもの行動に対して理解を示すということが大事だということです。
それには、反復というテクニックがよいと紹介されていました。
例えば、こどもが「ピアノやめたい」といったときに、
「なんでなの。将来役に立つよ」とか「ものごとを続けられないのはだめなのよ」などと
批判する前に、「そう、ピアノやめたいの」と繰り返すことで
子どもは親に感情をいう準備ができるというものです。
この本でのいろいろなテクニックは本当に役に立ちました。
「こどもが何歳になっても遅くないですよ」とこの本に書かれています。
マネジメントでも十分使えると思います。