2007年頃から急に数が増えだしたレコメンド(推薦)サービスの提供。2008年でピークではないかと思っていたのですが、2009年の第1四半期が終わり、ますます増えているのが現状ではないでしょうか。
ただし、2008年にぽつぽつと出てきたサービスが2009年には別のサービスの名前に入れ替わっている感はあります。
10年前との違いは、新サービスのほぼすべてがASPサービスであるということと、みんな同じようなサービスに見えるということです。
ソフトウェア製品としてのレコメンデーションは、当時、いろいろなアプローチがあり、技術的にも考え方がそれぞれかなり異なるものが多かったです。
レコメンデーションのアルゴリズムというのは大事ですが、それがすべてではありません。どのような「種類」のレコメンデーションを実施したいということが前提としてあって、初めてそれを実現するためのアルゴリズムが存在するわけです。例を出すとすると、ロングテールをより売るためのレコメンデーションにはそれなりのアルゴリズムがあってこそ可能になるというわけです。
現在では、「売上を上げる」「回遊率を上げる」ためのレコメンデーションといううたい文句が大変多いです。それはその通りですが、選ぶ側としては、それが本当に何を意味しているかは、一度考える必要があるのではないかと思っています。たとえば、サイトに来る人たちがほぼ、商品を決め打ちでこられる場合に、どんなレコメンデーションが必要なのか、そういった問いにベンダーはどう答えられるのかといったことです。