弊社のレコメンデーションサービス「アイジェントASP」を導入していただくお客様の中で、たまに大変導入で苦労される場合があります。
やはりきちんとよいレコメンド結果を出そうとこだわると、いろいろとシステム的にも対応すべき点が多いのですが、実はそれより以前の問題で大変大切なことがあります。
それは--ID体系がきちんとされているということです。
個別の人を区別してパーソナライズなページを作りたいという場合は、個別の人がきちんと追跡できるIDが必要です。たとえば、ある企業で複数のサイトがある場合、サイト毎に別のIDだと同一人物とシステム側では判断できません。常識のように聞こえるのですが、案外、自然発生的にできてきたサイトだと同じトラッキングIDが使えてないというケースはままあるわけです。あとカタログで使われる会員IDとネットが連動してないといったケースもありました。
また、商品ID体系というのが、案外整備されていない場合があります。レコメンデーションの場合、過去履歴を追っているとすると、今は販売されていない商品もレコメンデーションとしては計算の中に入っている場合がありますから、もうサイトとしては取り扱っていないので、その商品のIDを使いまわしするとまったく変な相関ができてしまうということになってしまうわけです。カテゴリー体系も企業によってはよく変更されると思いますが、こういった変更はかなり悩ましいことなのです。
レコメンデーションの導入には、案外こういう点も大事!で、私たちも過去に導入していただいた企業様といろいろと悩んだこともあります。ここができていないと、せっかくのレコメンド導入がうまく行かないので、ぜひ覚えておいていただきたいです。