ロングテールという言葉もマーケティング語彙の一つとして定着した感がありますが、最近、また、これに異論を唱えるペーパーが出ました。
簡単にいうと、「やっぱりメガヒットで大事だよね」という内容です。
ハーバードのQuelch教授が唱えているものですが、要約すると下記のとおり:
- グローバルな市場において、グルーバル市場の消費者に共通するニーズに応えられるメガヒット商品の存在が注目されている。
- 例えば医薬品会社も巨額のR&D費用を使用しており、それに見合う商品を作りださねばならなくなっている。
- 映画も同じ。駄作もあるが、メガヒットがそのコストをカバーできる。
- ロングテールに企業のリソースを割くことは非効率。
とくにおもしろいと思ったのが、これまでマーケティングのおいて、エリアの特異性、つまり国が違えばマーケティングのしかたも変わるということがしばしば言われてきましたが、市場がグローバル化することで国が違う消費者のテーストが、普遍化されてきているという事実が述べられているところです。
ウェブビジネスでは、それではどっちなんでしょう。ビリー・ザ・ブートキャンプがはやりましたが、おかげでショップジャパンは大変な売上増。売上の大きな割合をあのDVDが貢献したことでしょう。これを見るとウェブビジネスでもメガヒットを狙うということも全くのNOではなさそうです。
じゃあ、ロングテールはどう考えるべきなのか。ロングテールはもう注目要素ではないのか、それともやはりウェブビジネスにおいては無視すべきではないのか。
この答えは個別企業にゆだねるしかなさそうです。
明らかなことは、
日経ビジネスの「アマゾンと、ロングテールに対する大きな誤解」という記事の中で磯崎氏が書いていらっしゃるとおり、
『「Web2.0」や「ロングテール」という「バズワード」に踊らされてはいけない。』!!!
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