Harvard Business Review 2007年10月号にアマゾンドットコムのベゾス氏のインタビュー記事が掲載されていました。インタビューの多くの部分は、戦略をどう考えて設定しているかという
ことについてでしたが、インターネット・ビジネスのあり方についても考えを披露されていましたので、皆様の何かのご参考になればと抜粋にてご紹介いたします。
Q.サイトに本についての顧客のレビュー(意見)をのせたことに対して。
(ベソス氏)
お客様のレビューをサイトに掲載し始めたときのことだが、本をけなしたレビューが掲載されるたびに、出版社からお目玉をくらった。出版社から、「なぜネガティブなレビューをサイトにのせるんだ。よいレビューだけを見せるべきじゃないのか。」という手紙をもらうことになった。
ある手紙などでは、「君は自分のビジネスがわかっていない。お金をもうけるというのは、ものを【売る】ということだ。」と書かれてあった。
でも、私は自分自身にこういった。我々は、ものを【売る】ことでお金もうけをしているのではない。我々は、お客様が「ものを買いやすく」することでお金を頂戴しているのだ、と。
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これを読んで思ったのですが、第3者の商品を売るという立場でのサイトビジネス運営において、商品を卸してもらっている人たちへの配慮は必要でしょうし、気を使う部分でしょうが、それ以上に自分のサイトのポリシーを徹底させようという強い意志は尊重できます。いかにお客様が「買いやすい」環境を作るかということがアマゾンの根本にあります。「買いやすさ」を演出するひとつがレコメンデーションなわけですね。
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(弊社ニュースレター抜粋)
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